これは実際に起こったことです。
エンゼルスのスーパー・スターである大谷翔平選手とマイク・トラウト選手が決勝の地マイアミで自国の代表国旗を持ち、対戦相手として整列しました。この試合は実際に起こったWBC史上忘れられない夜になりました。
この対戦はプライスレス。値段をつけることができません。
9回表2アウト、トラウトのカウントは3-2 。大谷翔平はスイープ・スライダーでトラウトを三振に打ち取り、侍ジャパンに3度目のWBCタイトルをもたらしました。 そして大谷翔平が最優秀選手に選ばれました。
Shohei Ohtani never ceases to amaze us. #WorldBaseballClassic pic.twitter.com/T8NvQTja4r
— MLB (@MLB) March 22, 2023
水曜日の朝、エンゼルスのクラブ・ハウスではこの対戦が注目されました。
ジャレッド・ウォルシュ
「マイク対翔平、1点差のゲーム、9回2アウト。誰もこれ以上にうまく脚本を書くことはできなかったと思います。」とコメントしています。
ウォルシュは、「翔平とトラウトの両方と親密な関係であるから、二人が成功することを望んでいた。だから最終打席を見るのは大変だった。」「しかし翔平がこの時期にシーズン・レベルの投球が出来ていた事がアドバンテージだった。」と語った。
「私は緊張していました。」「私は心臓がドキドキしていました。なぜなら私は翔平とマイクが大好きだからです。」しかし、私は打者の立場から考えました。
「スプリング・トレーニングのこの時期に、マイクは実戦の打席を殆ど経験していないでしょう。その状態で101マイルの速球とスイープ・スライダーに対峙するのです。」この状況はエンゼルスにとっては Win-WInであり、またLose-Loseでもあります。」とウォルシュは続けて語りました。
ジョー・アデル
「試合の結末にこの 2 人が対決するのは、野球にとって本当に良いことだと思います。本当に特別なことです。 それを観戦できるのは本当にクールでした。 この 2人はこの大舞台に値する選手なのでとても興奮しました。」と言いました。
「この対戦はチーム全員を刺激したと思います」 「この対戦が、2人ががポスト・シーズンのような雰囲気であり、レギュラー・シーズン前にこのレベルで戦ったチーム・メイトがいることは、エンゼルスにとって良いことだと思います。 」とも語りました。
そして、ウォルシュとアデルはともに、「マイクと翔平がWBCで得た成功と楽しさを目撃した後、2023年はエんセルスがポスト・シーズンに到達することを切望している。彼らがこのエネルギーをレギュラー・シーズンに持ち込むことを望んでいる。」と語りました。
フィル・ネビン監督
エンゼルスのフィル・ネビン監督は、「大谷翔平が決勝戦で1イニングだけ登板することを許可してはいたが、このような展開になるとは信じられなかった。」「私がどちらを応援しているのか? と質問を受け取りましたが、その答えは頭にありませんでした。 このようなドラマを創造できるスポーツは他に存在しないのではないでしょうか? これは最高の試合であり世界最高の2人の対戦だから。」とネビン監督は笑いながら言いました。
既に次の戦いは始まっている。
WBCが終わった今、大谷とトラウトはレギュラー・シーズンに向けた準備に焦点を移しています。大谷は金曜日にマイナー・リーグの試合で投球する予定で、3月30日にオークランドでの開幕戦に合わせて準備をします。大谷は決勝戦で1イニング登板していますし、緊張の連続だったWBCの負担は大きいのでエンゼルスは大谷の体調をコントロールする必要があります。
一方、トラウトは南カリフォルニアに戻ります。アリゾナで行われる残りのカクタス・リーグの試合には出場しません。 彼は日曜日にドジャースタジアムでのオープン戦には出場します。
「金曜日は翔平の開幕戦に向けた準備のための投球の日です。彼は大丈夫だろう」「そしてマイクは今日のオープン戦には間に合わないし、明日は休みなので、彼がアリゾナに戻ってきても意味がない。 彼は金曜と土曜にエンゼルスタジアムでトレーニングを行い、日曜のオープン戦にプレーする予定だ」とネビンは言いました。
WECは終わり余韻に浸る間もなく長いレギュラー・シーズンが始まります。WBCを戦った選手にとって負担は大きいに違いありません。ワールド・シリーズとの違いはここにもあります。選手全員がケガなくシーズンに臨み、走り切る事を切に願います。
(※このニュースはこちらの記事を参考にしました。)