大谷翔平選手は史上最高の1年を過ごしているのか?現時点(アメリカ時間2023年8月4日)の成績を見てみましょう。
打者成績:
・打率:.310、出塁率:.413、長打率:.685、OPS:1.098、ホームラン:40本
投手成績:
・投球回数124 2/3 イニング、9勝、防御率:3.32、奪三振:160個
打撃成績は三冠王を狙える数字を上げており、投手成績もシーズン当初よりも成績は降下していますが、チーム・エースとして十分な成績です。
WARの観点からは
エンゼルスはシーズンの70%も消化していませんが、大谷選手はすでにWAR8.7を記録しています。仮に残り試合に出場できなかったとしても、この数字は史上最高のシーズンの1つに値します。
しかし大谷選手のシーズンはまだ終わっていません。 エンゼルスは残り52試合、先発機会が8~9試合登板の可能性があり、打者としても200打席の可能性があります。 WARはどこまで積みあがるのでしょうか?
FanGraphs の予測ではWARは2.8増えて11.5に達すると予想しています。1947年以降でWAR11.5を超える数字を記録している選手は3選手だけです。
・カール・ヤストレムスキー:12.4(1967年)
・バリー・ボンズ:11.9(2001年)
・バリー・ボンズ:11.7(2002年)
・カル・リプケン・ジュニア:11.5(1991年)
WARを別の見方から評価してみましょう。
史上最高のシーズンを他の選手との差という観点から評価してみます。
大谷選手ののWARは8.7です。 2位はアトランタ・ブレーブスのスーパースター、アクーニャ・ジュニアですがWAR 5.5です。その差は3.2です。
過去のWARの開きが大きいケース
・+3.4 WAR (1985年:ドワイト・グッデンとリッキー・ヘンダーソン)
・+3.2 WAR (2023年:大谷翔平とアクーニャ・ジュニア)
・+2.9 WAR (1956年:ミッキー・マントルとアーリー・ウィン)
・+2.7 WAR (1967年:カール・ヤストレムスキーとロン・サント)
・+2.5 WAR (1975年:ジョー・モーガンとジム・パーマー)
2位との最大差をつけたドワイド・グッデン投手は1985年に24勝4敗、防御率1.53、268奪三振という抜群の成績を上げています。
大谷翔平選手は3年連続で抜群の成績を残しており、現時点では2023年のシーズンは前の2シーズンよりもはるかに優れていると言えます。これまで誰も、ベーブ・ルースでさえも無しえなかった二刀流で3年連続突出した成績を残しています。
2023年が史上最高の年であると肯定するよりも、今年が史上最高の年ではないと否定する方がはるかに難しいように思えます。 もし大谷翔平選手がシーズン終了まで健康ならばば、2023年は史上最高の年になるでしょう。
(※このコラムはこちらの記事を参考にしました。)