2023年8月15日(アメリカ時間)時点でエンゼルスは59勝62敗で借金3。アメリカン・リーグ西地区4位。首位レンジャースに13.5ゲーム差です。ワイルド・カード争いでも67勝54敗で3位のトロント・ブルージェイズに8ゲーム差です。
ワイルド・カード争い
チーム | 勝 | 負 | 勝率 | ゲーム差 |
レイズ | 73 | 50 | .593 | +5 |
アストロズ | 69 | 52 | .570 | +2 |
ブルージェイズ | 67 | 54 | .554 | - |
マリナーズ | 64 | 55 | .538 | 2 |
レッドソックス | 63 | 56 | .529 | 3 |
ヤンキース | 60 | 60 | .500 | 6.5 |
エンゼルス | 59 | 62 | .488 | 8 |
ワイルド・カード争い7位ですので、4チームを追い越さないとポスト・シーズンに進出できません。エンゼルス自身は勝ち続ける必要がありますが、上位チームが負けないと順位を上げる事はできません。
西地区上位のアストロズ、マリナーズを叩きたいところですが、アストロズとの対戦はありません。マリナーズも3戦を残すのみです。残り上位4チームは東地区です。6位のヤンキース、5位レッドソックスとの対戦はありません。残り対戦カード面でも厳しいです。つまりエンゼルスは勝ち続けるしかありません。
2007年のコロラド・ロッキーズ
2007年の松井稼頭央氏が所属していたコロラド・ロッキーズを例に上げてみましょう。2007年8月15日(アメリカ時間)時点の成績は62勝57敗でした。その後8月の成績は7勝8敗。9月上旬も7勝7敗とポスト・シーズン進出は厳しい状態でした。しかし9月後半は13勝1敗と勝ち星を積み上げ、162試合終了時には89勝73敗と16の貯金でした。しかし当時のルールではワイルド・カードはたった1枠しかありません。サンディエゴ・パドレスと同率でしたので163試合目の1ゲーム・プレイ・オフが行われ、9対8でロッキーズが辛勝しました。
年月日 | 対戦カード | 勝敗 | 勝敗 |
September 16, 2007 | Florida Marlins 0 ー Colorado Rockies 13 | W | 77-72 |
September 18, 2007 | Los Angeles Dodgers 1 ー Colorado Rockies 3 | W | 78-72 |
September 18, 2007 | Los Angeles Dodgers 8 ー Colorado Rockies 9 | W | 79-72 |
September 19, 2007 | Los Angeles Dodgers 5 ー Colorado Rockies 6 | W | 80-72 |
September 20, 2007 | Los Angeles Dodgers 4 ー Colorado Rockies 9 | W | 81-72 |
September 21, 2007 | Colorado Rockies 2 ー San Diego Padres 1 | W | 82-72 |
September 22, 2007 | Colorado Rockies 6 ー San Diego Padres 2 | W | 83-72 |
September 23, 2007 | Colorado Rockies 7 ー San Diego Padres 3 | W | 84-72 |
September 25, 2007 | Colorado Rockies 9 ー Los Angeles Dodgers 7 | W | 85-72 |
September 26, 2007 | Colorado Rockies 2 ー Los Angeles Dodgers 0 | W | 86-72 |
September 27, 2007 | Colorado Rockies 10 ー Los Angeles Dodgers 4 | W | 87-72 |
September 28, 2007 | Arizona Diamondbacks 4 ー Colorado Rockies 2 | L | 87-73 |
September 29, 2007 | Arizona Diamondbacks 1 ー Colorado Rockies 11 | W | 88-73 |
September 30, 2007 | Arizona Diamondbacks 3 ー Colorado Rockies 4 | W | 89-73 |
October 1, 2007 | San Diego Padres 8 ー Colorado Rockies 9 | W | 90-73 |
2007年のロッキーズの成績はこちらをご覧ください。(英語版)
2007年のナショナル・リーグの最終成績はこちらをご覧ください。(英語版)
怒涛の追い込みでポスト・シーズン進出を果たしています。
ちなみにポスト・シーズンもフィリーズに3連勝、ダイヤモンドバックスに4連勝を果たしワールド・シリーズに進出しています。ワールド・シリーズでレッドソックスに4連敗を喫しますが、9月後半以降の成績は24勝1敗でした。
まさにミラクル・ロッキーズです。
この成績をエンゼルスに投影するのは容易ではありませんが、ポスト・シーズン進出の目安90勝をターゲットにしますと、残り41試合を31勝10敗で乗り切る必要があります。3勝1敗、勝率.750のペースが必要です。
10月にアメージング・エンゼルスと報じられることを期待して。