2023年オフにFAになる大谷翔平選手。靱帯損傷が発覚する前は年数10年以上、総額1,000憶円の契約がささやかれていました。しかし靱帯損傷が発覚し、2回目のトミー・ジョン手術を受けるかの判断などの健康面で契約に影響が出てきました。レッドソックスの地元メディアでは大谷翔平選手を獲得しない方がいいという報道も出ています。
2024年は大谷選手のどのチームに身を置いているのでしょうか?
・やりがいという面では、近年のチーム力(ポスト・シーズンに進出できるポテンシャルの高さ)、良い選手を集められる資金力、ファンの集客力という側面。
・そして手術をした場合のリハビリ環境、復帰後の環境(温暖な地域にホーム球場のあるチーム)、住み慣れた地域という側面。
など2024年に大谷翔平選手が所属する可能性の高いチームを予想してみます。
2023年のチーム・サラリー
大谷翔平選手と契約をするにはチームに資金力が必要です。2023年のレギュラー・シーズンはメッツ、パドレス、エンゼルスが低迷していますが、他の7チームはプレイ・オフ進出争いをしています。資金力があり優勝争いにからめるチームを希望すると思います。
アメリカン・リーグ東地区のサラリー・ランキング28位、29位のタンパベイ・レイズ、ボルチモア・オリオールズはサラリーは低いですが、若手のプロスペクト選手が活躍しています。現時点で選手に支払っている金額が少ないという事は、大谷翔平選手を獲得するために大金を投資する資金力があるかもしれません。
順位 | チーム | 金額 |
1 | ニューヨーク・メッツ | 3億5,354万6,854ドル |
2 | ニューヨーク・ヤンキース | 2億7,699万9872ドル |
3 | サンディエゴ・パドレス | 2億4,899万5932ドル |
4 | フィラデルフィア・フィリーズ | 2億4,300万9,439ドル |
5 | ロサンゼルス・ドジャース | 2億2,271万7,834ドル |
6 | ロサンゼルス・エンゼルス | 2億1,222万8096ドル |
7 | トロント・ブルージェイズ | 2億993万8983ドル |
8 | アトランタ・ブレーブス | 2億307万7500ドル |
9 | テキサス・レンジャース | 1億9,586万9490ドル |
10 | ヒューストン・アストロズ | 1億9,266万7,233ドル |
(※サラリーの情報はこちらのサイトを参考にしました。)
2023年の集客力
集客力は選手のやりがいの指標になりますし、強いチームには自ずから観客が集まります。資金力があり毎年ポスト・シーズンに進出しているドジャースの集客力は安定的で近年1位が続いています。
以下の順位はホーム球場での1試合の平均観客数で並べています。
2023年集客 | ホーム球場 | ビジター球場 | 合計 | |||||
順位 | チーム | 試合数 | 観客数 | 1試合平均 | 試合数 | 1試合平均 | 試合数 | 1試合平均 |
1 | ドジャース | 71 | 3,393,058 | 47,789 | 64 | 32,776 | 135 | 40,672 |
2 | ヤンキース | 68 | 2,820,168 | 41,473 | 68 | 33,066 | 136 | 37,269 |
3 | パドレス | 73 | 2,948,904 | 40,395 | 66 | 31,972 | 139 | 36,396 |
4 | セントルイス | 71 | 2,848,562 | 40,120 | 66 | 27,322 | 137 | 33,955 |
5 | ブレーブス | 66 | 2,605,457 | 39,476 | 68 | 30,248 | 134 | 34,793 |
6 | フィリーズ | 66 | 2,565,221 | 38,866 | 69 | 28,886 | 135 | 33,766 |
7 | アストロズ | 69 | 2,598,035 | 37,652 | 70 | 28,416 | 139 | 33,001 |
8 | ブルージェイズ | 65 | 2,446,259 | 37,634 | 72 | 29,500 | 137 | 33,359 |
9 | カブス | 69 | 2,377,485 | 34,456 | 69 | 32,157 | 138 | 33,306 |
10 | メッツ | 67 | 2,233,049 | 33,329 | 69 | 30,484 | 136 | 31,885 |
11 | エンゼルス | 66 | 2,196,698 | 33,283 | 71 | 32,090 | 137 | 32,665 |
(※集客数は2023年9月4日時点です。情報はこちらのサイトを参考にしましたが、日々アップデートされます。)
2021年のホーム球場の平均気温
選手が試合を行う際に、天候、温度も重要な要素です。東海岸の北部やツインズの北中部の球場は降雪や気温0~5℃の条件で試合をすることがあります。またアトランタのように降雨が多い地域もあります。ケガをかかえている大谷翔平選手は降雨日数が少なく、温暖なホーム球場を優先するかもしれません。
東海岸のワシントンの平均気温の高さは意外でした。
順位 | チーム | 平均気温(℃) |
1 | ロサンゼルス・エンゼルス | 26.3℃ |
2 | セントルイス・カージナルス | 26.3℃ |
3 | カンザスシティ・ロイヤルズ | 26.2℃ |
4 | ロサンゼルス・ドジャース | 26.1℃ |
5 | ワシントン・ナショナルズ | 25.6℃ |
(※平均気温の情報はこちらのサイトを参考にしました。)
2021年のホーム球場の平均降水量
東海岸のチームのホーム球場は平均降水量が多いようです。雨の中での試合や延期によるダブルヘッダーでの試合消化などを考えますとマイナス要素です。
順位 | チーム | 平均降水量(mm) |
1 | カンザスシティ・ロイヤルズ | 99.1 |
2 | ニューヨーク・ヤンキース | 91.2 |
3 | ニューヨーク・メッツ | 89.9 |
4 | フィラデルフィア・フィリーズ | 89.2 |
5 | ボルチモア・オリオールズ | 85.3 |
(※平均降水量の情報はこちらのサイトを参考にしました。)
ワールド・チャンピオン回数
ワールド・チャンピオンの回数の上位10チームは1901年以前に設立された16チームに属しますので、当然優勝回数は多くなる傾向です。近年ではカージナルス、ドジャース、ブレーブスが安定的な強さを発揮しています。
順位 | チーム | 優勝回数 | 最終優勝年 |
1 | ニューヨーク・ヤンキース | 27 | 2009年 |
2 | セントルイス・カージナルス | 11 | 2011年 |
3 | オークランド・アスレチックス | 9 | 1989年 |
3 | ボストン・レッドソックス | 9 | 2018年 |
5 | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 8 | 2014年 |
6 | ロサンゼルス・ドジャース | 7 | 2020年 |
7 | ピッツバーグ・パイレーツ | 5 | 1979年 |
7 | シンシナティ・レッズ | 5 | 1990年 |
9 | アトランタ・ブレーブス | 4 | 2021年 |
9 | デトロイト・タイガース | 4 | 1984年 |
赤色、青色のチームは1876年に8チームで設立されたナショナル・リーグに所属します。青色のチームはホームの都市を移しています。緑色は1901年のアメリカン リーグの8チームに所属しています。
(※ワールドチャンピオンの回数の情報はこちらのサイトを参考にしました。)
移動の軽減
メジャーの試合は時差が3時間ある大陸を横断してロードの試合も多々あります。特に西地区のチームが東地区へ遠征、その逆も移動の負担が大きいです。また、アメリカン・リーグ西地区は同じ西地区でもテキサスの2球団(アストロズ、レンジャース)との試合では移動距離が短いものではありません。
球場の地図はこちらをご覧ください。
その点中地区は同地区同士の移動距離も比較的短く、東地区への移動も時差1時間の範囲です。移動の負担を考慮しますと中地区のチームを選ぶ考えかたもあります。
予想チーム
上記の要素から、温暖な西海岸で住み慣れた地域。そしてチーム力、資金力の要素から本命はロサンゼルス・ドジャース、対抗がサンディエゴ・パドレスと予想します。
トミー・ジョン手術を受けた場合、二刀流での完全復帰が2026年と予想します。2024年は打者として復帰年とし、2025年に投手復活の手探りの年と予想されますので、これらのリスクを負って獲得に乗り出すチームはどこか?
2024年の開幕にどのユニフォームを着ているか注目しましょう。