大谷翔平選手がロサンゼルス・ドジャースと10年7億ドルの契約を締結しました。「契約金額は全米プロ・スポーツ史上最高額」、「年棒の97%は後払い」など次々と情報が明るみに出てきました。
日米の報道も過熱し、球団の記者会見前から「背番号が17」「ロサンゼルスのドジャースのチーム・ストアでTシャツ販売開始」「大谷選手がハリウッドの高級住宅地に住む」などネタを見つけては報道されています。
特にドジャースの開幕戦の韓国での試合チケットの価格、ドジャースタジアムの開幕戦のチケットの価格、ロサンゼルスのホテルの宿泊費などの情報も拡散されています。
大谷翔平選手の開幕戦は⁉
一度冷静になりましょう。大谷選手は手術を受けています。報道では腱の移植に加え、人工靱帯でサポートするハイブリッド術を受けたと言われています。また今回が2回目の腱の移植手術です。
大谷選手の2018年のケース(1回目:トミー・ジョン手術)
・手術日:2018年10月1日
・打者として復帰した日:2019年5月7日
手術後218日での復帰しましたが、2019年のオープン戦には出場していません。
ブライス・ハーパー選手のケース(トミー・ジョン手術)
・手術日:2022年11月23日
・打者として復帰した日:2023年5月2日
史上最速となる160日での試合復帰です。
大谷選手の2023年のケース(2回目:トミー・ジョン手術/ハイブリッド術)
以上の事例から単純計算して大谷選手の復帰日を予想しますと
・手術日:2023年9月19日
・ハーパー選手並みに回復した場合の復帰予想日:2024年2月26日
スプリング・トレーニングに間に合いそうですし、打者としてオープン戦にも出場できそうです。
・大谷選手1回目手術相当の回復の場合の復帰予想日:2024年4月24日
韓国の開幕戦、ドジャースタジアムでの開幕戦に間に合いません。
更に考慮すべき要因
悲観的な情報を羅列して恐縮ですが、大谷選手は2回目の腱の移植手術です。一般的に1回目よりも2回目の方が、メジャーへの復帰確率が低下し、復帰できても1回目よりも日数が多くかかると言われています。
サンプル数は少ないのですが、野手でトミー・ジョン手術を2回受けた選手の平均復帰期間は8.7ヶ月という情報もあります。この情報を鵜呑みにしますと復帰日は2024年6月6日です。
ドジャースの判断は?
大金を投じて契約した大谷翔平選手です。メジャー球界の至宝の復帰には慎重になると思います。記憶に新しい2023年のマイク・トラウト選手はILから復帰した1試合で痛みが再発し残りの試合を全休しています。
開幕の韓国戦は太平洋を横断しての試合ですし、一度もプレーしたことの無い球場です。移動のリスクを考慮しますと試合前のセレモニーには参加するが試合に出場しない、もしくはチームに帯同しない。という判断が下されるかもしれません。
チケットの手配は慎重に
責任感の強い大谷選手です。ファンのために出来るだけ早く復帰したいと考えていると思います。また前人未到のパフォーマンスを発揮し、予想を超える結果を出している選手です。開幕戦に間に合うよう努力は怠らないでしょう。
争奪戦必死のドジャースの試合チケットです。販売価格が高騰するのも容易に予想がつきます。チケットの手配に出遅れると完売で購入できないリスクもあります。反面、苦労して高額で購入したチケットで大谷翔平選手を観る事できないリスクも考えておきましょう。
日々のニュース、スプリング・トレーニングでの回復状況などの情報を仕入れ、冷静に判断する事が肝要です。