アメリカ野球殿堂入り式典を観に行こう！

アメリカ野球殿堂では、メジャーリーグなどで傑出した成績を残した選手、または監督・コーチ他、、審判員など野球界の発展に大きく貢献した人物の功績を称え、全米野球記者協会のメンバーの投票により、殿堂入りを選出します。
殿堂入りの投票の対象となる選手は、MLBで10年以上プレーをし、引退してから5年が経過するという条件があり、その上で、全米野球記者協会のメンバーの75％以上の得票を獲得できれば、殿堂入りとなります。

表彰は1936年に始められ、2024年までに投手（84人）、野手（192人）、監督、審判員、貢献者の合計346人が表彰されています。
主な殿堂入り選手としては、タイ・カッブ、ベーブ・ルース、サイ・ヤング、ルー・ゲーリッグ、テッド・ウィリアムズ、カル・リプケンJr 、ケン・グリフィーJr 、デレク・ジーターなど歴史に名を遺した選手の名前が並びます。

2025年は、アメリカ野球殿堂入りの資格をのイチロー氏が得ることとなります。
イチロー氏は、引退直後から、アメリカ野球殿堂入りが有力視されていました。
2025年1月下旬には2025年の殿堂入り選手が発表となり、日本人として初めてアメリカ野球殿堂入りを果たすこととなれば、2025年7月27日は歴史的な日となります。
2025年7月27日の日曜日には、ニューヨーク州クーパーズタウンにて殿堂入りする選手、関係者のセレモニーが行われます。

ここでは、アメリカ野球殿堂入り式典を観に行く方法をご紹介いたします。

クーパーズタウンは、ニューヨーク州にある街になります。マンハッタンがあるニューヨーク市からは約310キロほどの距離となり、人口は2000人規模の街になります。
そのクーパーズタウンにあるのが野球殿堂博物館になります。ここでは、クーパーズタウンと野球殿堂博物館をご紹介いたします。

クーパーズタウンとアメリカ野球殿堂博物館を知る

オールバニー（Albany）は、ニューヨーク州の州都になります。マンハッタンがあるニューヨーク市からは約220キロほどの距離にある町となり、人口は10万人規模の街になります。
ここでは、クーパーズタウンのゲートタウンになるオールバニーについてのご紹介となります。

クーパーズタウンのゲートタウン、オールバーニーを知る

インダクションセレモニーは、日曜日の開催になりますが、この日曜日を挟んで、クーパーズタウンでは殿堂入りの式典のイベントがあります。
ここではインダクションセレモニーが開催される日曜日、インダクションセレモニーの前日となる土曜日、インダクションセレモニー終了後の月曜日に開催されるイベントをご紹介いたします。

アメリカ野球殿堂入り式典のイベント

アメリカ野球殿堂入り式典（インダクションセレモニー）が開催されるクーパーズタウン。2025年にぜひ行ってみたいとお考えの方に、どのような方法があるかご案内いたします。

アメリカ野球殿堂入り式典（インダクションセレモニー）に行ってみたい！

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2025年野球殿堂入り選手

鈴木一朗氏

生年月日　1973年10月22日
プロ入り 1991年 /ドラフト4位
【経歴】
愛工大名電高校
オリックス・ブルーウェーブ (1992 - 2000)
シアトル・マリナーズ (2001 - 2012)
ニューヨーク・ヤンキース (2012 - 2014)
マイアミ・マーリンズ (2015 - 2017)
シアトル・マリナーズ (2018 - 2019)

イチローという登録名で世界の野球ファンに知られる鈴木一朗氏は、2019年に引退し、2025年に初めて殿堂入り投票に名を連ねることになります。
イチロー氏の殿堂入りはほぼ確実とされ、注目は満票で殿堂入りするのか、というところになります。

過去の投票ではマリアノ・リベラ氏が、唯一満場一致で殿堂入りしています。
イチロー氏は、27歳でMLB入りしたにもかかわらずMLBのみで3000安打を達成ました。MLBの通算打率.311、そしてMLBのシーズン最多安打記録保持者でもあります。

CC・サバシア

生年月日 1980年7月21日
1998年のMLBドラフト1巡目・全体20位でクリーブランド・インディアンス（現ガーディアンズ）が指名

【経歴】
クリーブランド・インディアンス (2001 - 2008)
ミルウォーキー・ブルワーズ (2008)
ニューヨーク・ヤンキース (2009 - 2019)

CC・サバシア氏はインディアンス、ブルワーズ、ヤンキースで過ごした19年間のキャリアで251勝、3,093奪三振を記録し、クリーブランドでサイヤング賞を受賞、ヤンキースではワールドシリーズ優勝に貢献しました。

ビリー・ワグナー

生年月日　1971年7月25日
1993年のMLBドラフト1巡目（全体12位）でヒューストン・アストロズが指名

【経歴】
ヒューストン・アストロズ (1995 - 2003)
フィラデルフィア・フィリーズ (2004 - 2005)
ニューヨーク・メッツ (2006 - 2009)
ボストン・レッドソックス (2009)
アトランタ・ブレーブス (2010)

ビリー・ワグナー氏は2024年に73.8%の票を獲得しましたが、わずか5票及ばず殿堂入りを逃しました。2025年は殿堂入りできる可能性がある最終年です（10年目）。ワグナー氏は毎年得票率を伸ばしています。過去3回投票率は51%、68.1%、73.8%に上昇しており、2025年は75％以上の得票を目指します。
ワグナー氏は現役時代に通算422セーブを記録し、防御率2.31、9イニングの奪三振数11.9、奪三振率33.2%は歴代最高です。

近年、最終選考の年に殿堂入りを果たした選手がいます。
ラリー・ウォーカーは2020年に10年目の投票で殿堂入りを果たしました。
エドガー・マルティネスも2019年に殿堂入りを果たしました。
果たしてビリー・ワグナー氏に朗報が届くでしょうか。

イチロー氏が殿堂入りをした場合に登場が予定されるイベント

2025年7月26日　土曜日　パレード

インダクションセレモニーの前日となる土曜日には、クーパーズタウンのダウンタウン内で、パレードが行われます。
パレードは距離にすると約800メートルほどになり、その年に殿堂入りした選手の他、過去に殿堂入りしたレジェンドもパレードに参加します。

2025年のパレードを見るための予習

2025年7月27日　日曜日　インダクションセレモニー

インダクションセレモニーとは殿堂入り式典のこととなり、クーパーズタウンにあるクラークスポーツセンターという野外の広大な敷地で行われる式典です。
こちらは誰もが無料で参加できるイベントになります。
会場のステージ前の椅子のエリアは、関係者、野球殿堂博物館の上級会員などの方用になります。
無料で見る場合は、立ち見で見るか、自身で折り畳み椅子など持っていくことになります。

2025年にインダクションセレモニーを見るための予習

2025年7月28日　月曜日　ラウンドテーブル

ホール・オブ・フェーム・ウィークエンドの最後のイベントとなるのが月曜日に開催されるレジェンド・ラウンド・テーブルです。
レジェンド・ラウンド・テーブルとは、野球殿堂入りした元選手たちが登場し、約1時間ほどのトークショーのことです。
日曜日のセレモニーと違いカジュアルな雰囲気の中、登場する元選手もリラックスして参加できるイベントのため、ファンであれば大変楽しめるイベントの1つになります。

2025年にレジェンド・ラウンド・テーブルを見るための予習

編集長のアメリカ野球殿堂入り式典の体験レポート集

当サイトの編集長である五十嵐のクーパーズタウンのレポートをまとめております。

プロフィール

名前：五十嵐和彦
アメリカ野球殿堂博物館永久会員
(Life Time Membership)

プロフィール：1988年のキングドーム（シアトル）でのボストン戦がメジャーリーグ観戦の第一歩。その後1990年にはテキサスでノーラン・ライアン投手の試合を観戦。1995年には野茂英雄投手がメジャーデビュー戦をサンフランシスコで観戦。イチロー選手がメジャーデビューした2001年にはシアトルでオールスターゲームを観戦。以降毎年渡米し2016年に30都市での観戦を達成した。
クーパーズタウンは、2024年を入れて6度の訪問をしており、うち4回は野球殿堂入りイベント（インダクションセレモニーなど）。